電子システム学PBLとは

 大阪大学基礎工学部システム科学科電子システム学コースのPBL(Problem-Based Learning)科目「基礎工PBL」は、独創的な学術研究を推進し、国際社会で活躍できる豊かな創造性をもった学生を養成することを目的として、従来の学部教授法の慣習にとらわれることなく、新鮮で自由な教育研究の推進を図ることを目指します。

 近年我が国の社会体制は急激に成熟化し、若年層における学問への動機が失われつつあります。そのような状況の中で、我が国が今後とも創造性と活力のある社会を維持し、国際社会において主要な役割を果していくためには、優れた人材の育成や新しい知恵の創造に努めることが不可欠であり、学部教育が果すべき役割は極めて重要となってきています。学問、研究は外から強制されて推進する性質のものではないし、教授法で修学の枠組みを規制することで進展するものでもありません。自主的・自発的な内省と透徹した洞察に基づく内部からの自己研鑽によって初めて到達きるものです。かつ、そのような青雲の志を有する能動的な学生を固定的な修学体系の杜に埋没させるのではなく、適切なる活躍の場としての21世紀の「適塾」が必要です。

 このような状況の中で電子システム学コースは、専門科目の積極的かつ自律的な学習の動機づけを行うために、学部学生が自主的に立案し計画を立て、自らの創意工夫で進めることによって正規の単位が得られる科目「基礎工PBL」を平成12年度より開講します。そこでは、学生諸君に以下のような自律的な取り組みを求めるに対して、教官団も積極的にその実行を支援します。

 

  <実施想定例>

  • 自主演習への参加:システム製作、システム分析、システム設計
  • 各種学術競技会への参加:ロボコン、アルゴリズムコンテスト、数学オリンピック
  • 社会への参加:起業、企業実習、社会貢献活動